ロナルド公国、タスマニア州政府に対して「宣戦布告」

(笑顔で宣戦布告を宣言するヘンリー・ロナルド公爵)


今、タスマニア州ではとある騒ぎが起きている。ヘンリー・ロナルド(Henry Ronald)公爵が率いるミクロネーション国家、ロナルド公国がタスマニア州政府に対して、「宣戦布告」をしたのだ。

ロナルド公国は、1980年代にタスマニア州政府が一方的に推し進めた土地の再開発をめぐってタスマニア島における土地のおよそ6分の1を所有するヘンリー・ロナルド氏の父親であるジョセフ・ロナルド氏が独立を宣言したことで成立した「国」である。(※タスマニア州政府はこの独立を認めていない。)

さて、そのロナルド公国だが、独立したために40年間も税金を納めていなかった。これにいら立ちを募らせていたタスマニア州の国税局が、先月ロナルド公国の「領土」をさし押さえたのである。

これに対してロナルド公国は、タスマニア州政府による我が国への侵攻ととらえ、宣戦布告を宣言したのである。

ロナルド公国のヘンリー・ロナルド公爵はこう語る。「我が家は代々タスマニア島に多くの土地を持っていた。それは州政府も分かっているはずだ。にもかかわらず、なぜ領土を不当に奪おうと試みたのか理解できない。」

一方、タスマニア州政府の報道官は当社の取材に応じ、こう述べた。「タスマニア州政府は、法律にのっとり税金を納めていない者に納税をお願いさせていただいております。ご理解いただけると思っておりました。州政府は市民の皆様のために断固とした態度で臨む所存でございます。」

連邦政府はこれをどう受けとめているのか。ホワイト首相は、「連邦政府は、州政府に対応を一任しており、介入するつもりは現時点ではございません。」と述べて足早に去った。

【The Australian】

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